自分に最適なキーボード探し:HHKB 英語配列を試す
脳のリソースが不足しているように感じる日々が落ち着き、穏やかな生活になってきている今日この頃。新しい MacbookPro が発売され、これ仕事でも使えたら楽しかっただろうなあとか考えたり、有給使って旅行でも行こうかと考えたりしていました。
そんな日々を過ごすうち、もっと足下にある問題を先に解決しなければいけないことを思い出し、新しく動き出すことにしました。キーボードです。
趣味と仕事のキーボード
10 年以上前、タイピング原因で指や手首を痛めたのをきっかけに、長時間のタイピングで手に優しそうなキーボードを探し、 RealForce に辿り着きました。RealForce は打感が良く堅牢で、TypeS ならタイピング時の静けさも気持ちよく、自分の求める以上のスペックを持っていました。
その後、他の種類の RealForce や HHKB を買い足し、趣味の時は RealForce と HHKB を気分によって使い分け、職場では堅牢かつ物理キーの数も多い RealForce を使用してきました。ただ、コロナの影響でリモートワークが増加した時から PC やキーボードを持ち歩くという状況が増え、仕事用のメインのキーボードを HHKB の BT に変更しました。
RealForce から HHKB に移行したのはテンキーレスでも持ち運びに難がある大きさだからです、また R2 までは有線しか選択肢がなかったためケーブルが嵩張るのもデメリットでした。出社とリモートワークのハイブリッドな環境では、コンパクトかつ軽量な HHKB の使いやすさは抜群です。物理キーの数が減ってしまうことに懸念はあったものの特に問題なく使用できています。
HHKB BT は職場にはややうるさく、接続の品質が良くない
持ち運びや打感という点で、HHKB に隙はなかったものの、キータッチの音の大きさとカチャカチャ感には問題を感じました。購入当時は BT と TypeS はどちらかしか選択できず、 BT を選ぶとタイプ時の音の問題は妥協せざるを得ません。
また、BT の接続の品質は正直良くなく、接続が上手くいかなくなるタイミングでキーを連打するチャタリングのような症状もそれなりの頻度で起きました。Mac との相性なのかもしれませんが、さすがにこのキーボードでリモートの ssh とかは入れないなあと思ったり。そういった症状もあったので、出社が増えてきたタイミングでまた有線の RealForce 戻ろうかなと検討を始めていました。
補足:タイピング音について
わたしの価値観として、人が周囲にいる状況ではキーボードのタイプ音もマナーの 1 つと考えています。キーボードの使い方もその 1 つで過度に強くキーを打ちつけたり、本体をガタガタさせながら打つといったことはマナー違反と考えます。
TypeS 系が好きなのは基本的に静かであり、タイプ音はやや低音で癖がなく不快になりにくい音と思っているからです。この音はタイプしていて気持ちよく、気分が乗ります。
HHKB BT のキータッチの音を良く思っていないのは周囲に人がいる状況です。趣味で部屋で打つ分には、カチャカチャした音も愛嬌があり好きです。ただ、人が周囲にいる環境だと主張が強く感じます。
HHKB Hybrid との悩み
現在の HHKB には TypeS かつ有線と無線が選べる Hybrid モデルが発売されています。自分が問題視していた音の問題が解決され、シビアな操作が求められるときには有線が選べるならこれは良いなあと思ってはいたものの値段が高い。
HHKB も RealForce もすでにある状況でこれを買い足すべきなのか悩み即断はできずに保留していました。無線かつ TypeS で持ち運びやすい、これは今必要なキーボードの気がするが・・・と。
結局買う、英語配列を選ぶ
HHKB の 25 周年モデルが発表されたタイミングで、どうせ悩んでても将来的に買ってそうだから買っちゃうか!ということで買いました。今回は英語配列を選択。これまでは RealForce も HHKB も全て日本語配列のものを使ってきました。
白系のキーボードは経年劣化による黄ばみや汚れが気になるので避けていたものの、周年モデルは白のみだったので白です。見た目は綺麗で良い感じです、ただ刻印のスタイリッシュさというか、遊び心感がこのモデルだと少し物足りないようには見えます。買えなかったのですが真っ白な刻印が欲しくなります。あるいは、もう少し白に近いグレーで刻印されているものがあればが良いかも。
HHKB は RealForce と比較すると、かっちりしておらずおもちゃのような軽い雰囲気も持っているように感じます。コンパクトさもあわせて、このどこにでも気軽に連れ出せそうな雰囲気が現在の自分の働き方にあっている気がします。同じ静電容量無接点方式で多分内部の作りもだいぶ似ていると思うのですが、実際に使ってみると HHKB と RealForce はしっかり違うキーボードなんですよね。
英語配列を試す理由
HHKB の場合、キー配置以前に矢印キーがなくなってしまうことに大きな懸念はあったのですが、英語配列を試してみたいと思ったきっかけは Xcode のシミュレーターでした。アプリケーションによってはデフォルト設定が英語配列なケースがあり、多くの場合日本語配列に変更はできますが、その手間は確実にあります。また、極力デフォルト設定で色々なものを使いたい方なので、設定を毎回変えているとその思想に反する部分も気になりました。
iPhone や iPad の Xcode シミュレーターでは毎回キーボードの配列を変えたり、脳内で配列を変えるストレスがありました。多分回避策あるとは思うものの、根本的には日本語配列が世界的に少数派なところにあると考えています。
ショートカット設定が英語配列想定なアプリケーションも多く思え、これも設定を切り替えたり自分用にカスタマイズする手間を考えると、初めから違和感なく使える方が良いなと思いました。
日本語配列と比較して HHKB 英語配列は最下段の見た目もすっきりしていて格好良いので、本格的に試してみることにしました。
英語配列の使用は意外と慣れない
メインキーボードを HHKB 英語配列に変えて練習中、3 日目くらい。現状使いにくく結構ストレスです。タイピング速度もかなり遅くなっているため、仕事で使うのはまだ早いか?というレベル。
キー配置の問題もあるものの、一番はやはり矢印キー。ネット上だと自然な位置にあるから Fn キーでも気にならないというレビューが多かったように思うのですが、個人的には相当な違和感があります。ここは慣れるまでに2週間は最低必要そうです。矢印キーを使用するすべての操作に押さえるキーが 1 つ増えるので大変です。キー操作のショートカットの使い方を変えた方が良いのではと思い始めています。矢印キー使いすぎなのかも。
また、日本語配列だとわたしは Enter を右手の薬指で押していたようです。英語配列では位置関係とキーの大きさの関係で右手の小指で Enter を押す必要があります。慣れない動きで疲れます。矢印操作するための右 Fn、シングルクォート、)、=なども右手小指担当なので右手小指の稼働率がとても高く感じます。
日本語配列と比較するとキーの間隔が違う?のか文章を打つだけでも誤字率が結構上がっており、間隔が少し窮屈に感じます。あとは両側に Fn キーを配置すると Option キーの場所がちょっと気に入らないのでこれを違和感なく使うにはどうするか考え中なところ。
こんなにキーボードの入力に戸惑うのは久しぶりです。
慣れたら速くなりそう
上記の問題はあるものの、英語配列にして感じているメリットとしてはプログラムで良く使うキーが shift なしで打てるところです。また、Enter キーを小指で押すのは疲れるものの、Enter までの距離が近いのでタイプ自体は少し速く、手の動きの無駄のなさが気持ち良くなっています。小指のすぐ横にエンターキーがあるの快適です。
しばらく活動が止まっていたこのブログの更新も含め、英語配列キーボードを打つ機会を増やして練習していこうと思います。もちろん、慣れた結果、やはり日本語配列方が良かったとなったら日本語配列に戻しますが、今月はずっと英語配列で遊び、ショートカットの使い方を含め PC 操作を見直して効率化を図りたいなと思っています。